マイヤーリンク（ルドルフ皇太子の最期）

　エリザベート皇后のたった一人の息子：ルドルフ皇太子は、1889年、ウィーンの南３０ｋｍのウィーンの森マイヤーリンクにある「皇太子別荘＝狩猟の館」で、男爵令嬢マリーと共に自殺します。時に皇太子30歳、マリーは17歳でした。これが後に映画になった「うたかたの恋」の一幕で、ミュージカル「エリザベート」でも皇太子がピストル自殺するシーンが出てきます。マリーの亡骸は近くのハイリゲンクロイツ修道院の墓地に埋葬され、皇太子はウィーン市内で国葬され、その棺は、ウィーン市内のカプチーナ教会の地下に、フランツヨーゼフ皇帝、エリザベート皇后と共に並んでいます。

　狩猟の館は、その後、皇帝の命令で、修道院に改造されました。左下の写真が、皇太子が自殺した部屋を改造した礼拝堂です。見に行った日は2006年4月の大変天気の良い日でした。　なお、右側写真が修道院全景で、修道院の左端が礼拝堂です。修道院内の小さな売店の売り上げがこの修道院の唯一の収入だそうで、何か買いましょう。

マイヤーリングの狩猟の館跡の修道院	修道院の全景

　なお、今回はウィーン市内からの観光バスで行きました。マイヤーリングの皇太子別荘＝狩猟の館（上記）と、ハイリゲンクロイツ修道院、ゼーエグロッテの地底湖を4時間ほどで廻ります。

ハイリゲンクロイツ修道院は、「聖なる十字架」という意味で、キリストが磔刑になった十字架の一部があるとされている場所です。 勿論、門外不出で、見た人は誰も居ない・・・

地底湖「SEEGROTTE」は、昔の鉱山後で、その後、水が入ったりして、地底湖ができたそうです。第二次大戦中は、ナチスが戦闘機を隠していたりしたとか。年中、同じ15度位で、夏は長袖を持っていくのが良いでしょう。 なお、地底湖については　http://www.seegrotte.com/　を見ましょう（ドイツ語ですが、HPの一番上に｢英語表示」のボタンがあります）。 今まで2回行きました。なかなか神秘的で面白かったです。

ウィーンからの日本語の観光バスは午後発のみです。（上記＋カフェ付き、なのでやや高い））
　http://www.alan1.net/jp/europe/austria/sg/2738/ag/13840/

英語ガイドのバスでよければ、午前発のバスがあります。　
　http://www.alan1.net/jp/europe/austria/sg/2422/ag/10684/
いずれにしても、ホテルの受付やパンフレットで確認下さい。
私たちは、日本語のバスは「2日前のAMに予約が必要」とのことで、乗れなかったので、結局、英語ガイドのバスに乗りました。ホテルマンにバスの予約を頼んだのですが、当日、ホテルのロビーで待っていると、ガイドがお客を集めにきます。それについていくと、南駅？のバス発着所にバスで連れて行かれ、そこで、最終的な観光バスに乗り換えるよう案内されました。（2007年記）

★参考文献：青灯社、「『うたかたの恋』の真実」。事件の背景など３００頁もの詳しい解説。2000円。

★ＭＥＹＥＲＬＩＮＧ（マイヤーリング）は、マイヤーリンク、またはマイヤリンクとも書く。

　　ウィーンのページへ戻る